孤独死を防ぐために

2012-03-19

このところ、「孤独死」「孤立死」という文字がちょくちょく顔をだし、その度にマスメディアは“地域社会のネットワークが重要”だの“行政と地域のタイアップの必要性”などの“決まり文句”でその事件を収束させようとする・・・・そんなことで、実際に「孤独死・孤立死」が防止されているの?もっと具体的且つ効果が見える対策が必要ではないの?と私は思ってしまいます。(もちろん、その“決まり文句”を否定するものではありませんが、事件に対して原因と結果の検証が出来ない対策など、組織立て実行しても無駄、というのが私の持論なので)。

それではどうすればいいか?現段階ではいつもの“素人大家の妄想”レベルですが、皆さんのお知恵を拝借する意味でも、一つ提案させて下さい!

<「ライフウォッチ機能付きウォシュレット」>

なんだそれ?ですよね?

1. 家電メーカーさんにお願い:
トイレのウォシュレットの蓋開閉箇所にセンサーを入れ、ある一定時刻(例えば朝6-9時)にトイレを使用しない場合には、通信機能を通じ、指定された場所に連絡を入れる機能をもった“ライフウォッチ機能付きウォシュレット”を是非開発してください。

2. 管理会社さん・大家の皆さんにお願い:
老齢家庭に部屋をお貸しする場合は、この“ライフウォッチ機能付きウォシュレット”を出来る限り設置する。

<発想の原点>
4年ほど前、実家(母=一人暮らし)兼賃貸(遠隔地)を新築する際、母の安否を確認する方策を考えたわけです。当時、“PHS付ポット”なるものがあり、朝ポットを使うと通知がいく、という仕組みのものでした、が、月会費(確か5000円位?)が高額なのと、何かあっても私が現地に飛ぶのに最低でも3時間掛かるというのがネックでした。

そこで次に検討したのが“ホームセキュリティ”。これは一般に“火災・防犯”+“緊急通知”で、3つ目はだいたいオプションとなります。ただし、これも“本人が異常を感じた時に通知”するのもであって、“人事不詳”となってしまえば役に立たないんですね。“人感センサー”というのもあるのですが、これは“12時間物体の移動がなければ問題ありと判断”という事実上使えないもの(ペットによる誤動作を防ぐ理由だそうです)。

そこでそ当時私がホームセキュリティ大手2社に提案したのは、“トイレの水洗レバーにセンサーを付ける・トイレ内に人感センサーを付ける・トイレドアにセンサーを付ける“でしたが、最大手は未だ何もしない(昨日確認)・・・・2番手は、トイレドアにセンサーを付ける形で2010年秋より対応しているとのこと、但し、この費用も5000円弱ということで、概して低家賃にお住まいになる老齢者賃貸には高額すぎることが難点です。

基本的に”トイレのドアにセンサー+通信“というパターンが一番シンプルなのですが、これにはどうしても”設置工事+通信工事“が入ってしまいます。そこで考えたのは”ウォシュレットにその機能を追加“すること。これであれば、設置は水道屋さん(あるいは本人)が出来ますね。

問題は通信。通信といっても、3パターンが考えられます。

1. ネット環境があれば、有線(これは非現実的)・無線でネットにつなぐ。
2. PHS等を組み込む。
3. 固定電話に有線でつなぐ。

1.の場合はちょっとお年寄りには、難しかな?でも、前提としては“連絡する家族がいる”はずなので、その効果(ネットなら何でも出来る)を考えれば、一番いい方法だと思う。
2.はマニュアルさえしっかりしておけば、ウォシュレット単体で完結出来ますね(つまり通信工事不要、キャリアとの契約も、ウォシュレット購入時に出来るようにしておく)。3.はランニングコストが掛からないパターンです。

一番コスト(機器・通信)が掛かると予測されるのは、2.であっても、多分データ通信機器に5000円、ランニングコストは1000円以下で出来ると思います。いや、数さえ纏めればもっと安価にできるはずですね。

正直、この手の商品を家電メーカーが先頭切って開発するとは思えません。しかし、65歳以上の一人暮らしの住居数(500万世帯弱)の分母を纏めれば、大きな市場になります。

旗振り役は、現時点では“行政”にならざるを得ないかな?ただ、単に福祉事務所にやらせるのではなく、経産省が産業界に開発にかかわる補助金をだし、国交省が設置大家に対し補助金を出す、という政策が必要でしょう。

だれか、上記“妄想”を具現化する方法知っているヒト、居ないかなぁ・・・・・

*上記は、“年は取っても今は元気、家族は居るけど、遠方に居住”という状況を想定しており、それ以上の緊急訪問等が必要な場合はホームセキュリティや行政に頼らざるを得ない状況です。それゆえ、まだ元気なヒトは行政に頼らない安否確認の仕組みが必要と考えます。


<プロフィール>
落合 淑彦 (おちあい としひこ)
1959年東京生まれ。早稲田大学卒業後、(株)リコーに入社し、海外/国内マーケティングを担当。2006年相続により突然「素人大家」となる。サラリーマン感覚で大家業を展開し、5年間の成績(4棟50室)は空室率3.7%。
「消費税・非課税問題」には一家言を持つ。


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