全国大家ネットワークは次のステップへ!

2013-06-03

■ 大家業界は沈みゆくタイタニック号

「 今の大家さんたちは、沈みゆくタイタニック号の上で椅子取りゲームをしているようなもの 」とどなたかがいっていました。まさに、その通りだと思います。

営業まわりや数々の空室対策は、短期的には目の前のイスをとる効果があるでしょう。しかし、長期的にはどうでしょうか? 乗っている船が沈んでしまえば、どんな努力も水の泡になってしまいます。

沈みゆくタイタニック号にたとえられるこの賃貸業界を、しっかりとした「 頑丈な地盤 」に変えるべく結成されたのが、大家による大家のための組織、「 全国大家ネットワーク 」です。

5月25日には、この全国大家ネットワークの第4回目のシンポジウムが開かれ、当日は200名もの大家さん、パートナーさん、プレスの方々にお集まり頂きました。

シンポジウムの詳細については、コチラをご覧いただくとして、今回は私が務めさせていただいた「 オープニング 」の言葉について、改めてコラムとして示させていただきます。

■ 白洲次郎の言葉から学ぶこと

オープニングではスライドを5枚使用しました。まず1枚目は、終戦直後の日本の舵取りを担った「 白洲次郎 」の武相荘で見つけた言葉です。


まずは、引用した彼の言葉をお読みください。ここで言っている「 弱い奴 」とは戦後の日本、「 強い奴 」とは当然GHQです。

黄色い部分では、「 占領下の日本がGHQに何を言っても取り上げられない現実があるが、正しいことは言おうぜ! 」と言っています。

また後半では、「 その正しいことが通らない悔しさを忘れてはダメだ、今は力が弱くても、『 今に見ていろ! 』という気概を持とうぜ 」という趣旨を述べています!

これは正に、現在の私たち大家が置かれた社会状況と全く同じであると、私は思います。

■ 大家の声が反映されない各種の規制

そして、2枚目のスライドをご覧ください。これは全国大家ネットワークのHPから、理念と行動指針を抜粋したものです。

この詳細はHPをご覧いただくとして、行動指針の3にある「 我々の理念、行動指針を実現するため、情報発信していきます! 」という部分に要注目!

我々大家ネットは、今回を含め4回のシンポジウムを開き、情報発信をしてきました。3年目に入る今年は、社会に対しての具体的な「 情報発信 」をはじめていきたいと考えています。

その一つが、我々賃貸市場を取りまく「 社会のルール 」についての提言です。

現在、大家である私たちが規制を受ける各種法律は、残念ながら当事者である大家さんたちの声が反映されているとは言い難いものがあります( 国民の代表である国会で作られたものではありますが )

これについて私たちは「 政策提言 」という形で、大家さんの声を賃貸市場のルールに反映させ、理念・行動指針を実現することを目指します。

■ 黙っていたら伝わらない

次は3枚目のスライドです。今あるルールが大家たちの声とどれほどかけ離れているかがわかる「 2つの事例 」を示しました。


一つ目は2015年に予定されている「 相続税増税に対する減免措置 」の区分割です。もう一つはこの考え方のベースとなっている「 事業税 」と「 所得税 」の区分です。

ここでは詳細については説明できませんが、この2つの事例について、今、大家は立ち止まって「 本当に今のままでいいのか? 」を考える必要があるはずです。

そして、なぜこうなってしまったのか? についても、私たちは考えなければいけません。一番の問題点は、相続税増税が検討されているとき、我々大家は声を上げなかったということです。なぜなら、声を上げるような組織がなかったからです。

社会には、「 大家業は左団扇、不労所得 」という間違った認識が、残念ながら存在します。例えば、3.11直後、「 大家は部屋を貸し惜しみをしている 」と報じた新聞がありました。

実際には、貸し出す物件がなかったのに、です。その真実を見ないまま、大家を悪者にするような論調がまかりとおったのは、「 強いものは叩いておけ 」という世間の風潮とそれに乗るマスコミがあったからです。

しかし、最近では写真の新聞のように、「 大家業は昔いわれていたような『 不労所得 』ではない 」という論調も出てきました。私たち大家ネットのイベントに多数のプレスの方々が来て下さることも、3年前までは考えられませんでした。

これは、私たち大家に、追い風が吹きつつあるといえるのではないでしょうか? このタイミングを無駄にしてはいけないと、私は強く思います。

■ 全国大家ネットワークにぜひご参加ください

次に5枚目のスライドです。このグラフは、日本の株価を示しています。

時代は確実に変化しています。日本が持続成長を続けるためには、その担い手である日本国民の20%( 人口比 )に住居を提供している民間住宅の大家さんが変わらなければなりません。

最後になりますが、大家ネットには現在約800名の方が登録されています。この800名という数字は、捉え方により大きな数字にもなりますが、政策提言のためにはまだまだ足りません。また、我々スタッフの力も不足しております。

そこで、先日参加された大家さんおよび健美家のコラムを読まれている大家さんにお願いです。もし大家ネットの理念・活動指針にご賛同下さる大家さんは、是非、周りの大家さんにそのことを伝えてください。

政策提言は、大家ネットのスタッフが実施するものではありません。大家ネットに参加された大家さん全員で作り上げるものです。その第一段階として、既に大家ネットに参加した大家さんが、まだ参加されていない大家さんを一人、大家ネットに連れてきてください!

そして、一人でも多くの大家さんが声を一つにして、賃貸市場のルール作りに参画できるような環境づくりのために、大家ネットにご参加くださいますよう、お願いします。

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