エネルギー革命とアパートの意外と密接な関係

2011-10-26

世の中は、私たちが思っている以上にさりげなく、早いスピードで変化しています。
コンビニの唐揚げやコロッケは、数年前まで工場で生産して、トラックで店に運んだものを売っていました。
現在は、レジの後ろに調理器具があり、店内で作りたてのものを販売しています。

パンも同じです。昔は製パン会社が工場で大量に生産した商品を、全国のパン屋さんに卸していました。しかし、今は山崎製パンの経営する「ヴィ・ド・フランス」のように、街中に出店したベーカリーショップでパンを焼き、その場で販売する割合が増えています。
消費する場所に生産地が近づいているのです。

今、大きな変化が予想される分野に、「エネルギー」があります。
人間が使うエネルギー資源は、約100年周期で様変わりするといわれており、これを「エネルギー革命」と呼びます。

西暦1853年、ペリーが日本に来航しました。その目的は、当時、エネルギー資源の主流だったマッコウクジラの鯨油を確保することにあったといわれています。アメリカは、日本を太平洋の航海と捕鯨の拠点にするために、開港を求めたのです。

1900年代になると、エネルギー資源のメインは石油になり、次は、石油が別の資源へと変わって行くことになりそうです。その時期が、そろそろ近づいてきています。

これまで、発電所で大量にエネルギーを作り、送電線を使って各家庭に運んでいた形態も、それぞれの家庭で発電したり、蓄電したりする形に変わっていくでしょう。
実際に、3月の大震災以降、家庭用の蓄電機の売れ行きが芳しいと聞きます。

数十年前は、発電施設や蓄電施設を作るために、高度な技術と膨大なお金を要しました。しかし、格段に技術が進んだ現在、小規模なシステムを作ることは難しいことではありません。

もしかしたら、あと10年もすれば、アパートやマンションにも発電機や蓄電機を備えることが一般的になるかもしれません。
その頃には、ガソリン自動車から電気自動車へのシフトが進み、マンションの駐車場には充電器を備える必要が出てくるなんてことも、十分にありえる話です。

コンビニの唐揚げやパン、そしてエネルギーの消費形態に見られるように、生産地と消費地の距離が近づき、小さな単位の中でひとつの事柄を完結できる仕組み作りが進む傾向にあります。

スマートフォンのように、人々が求めていた「何か」が生み出されたとき、それは驚くほど速いスピードで進化し、広まっていくものです。

1903年にライト兄弟によって初めて人が飛行機で空を飛んでから、約20年後の1919年には旅客機が商業化されています。
さて、新築アパートのローンが終わる25年後、世の中はどう変化しているでしょうか?


<プロフィール>

萩原 知章(はぎわら ともあき)
1974年 東京都生まれ。
慶應義塾大学大学院 計算機科学専攻 卒業。
1999年(株)ディー・エヌ・エー創業時にオークションサイト( BIDDERS )立ち上げに携わる。
2004年 自ら投資用物件を購入しようと、物件を探し始めたことをきっかけに、
収益物件検索サイト健美家(けんびや)を立ち上げる。
2011年現在、月間30万アクセス、利用者が13万人のサイトとなる。


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