賃貸経営を長く続けるには

2011-11-02

「不動産投資って、意外と泥臭いんですね。」
これは、株式投資やFXをメインにしている方やメディアの方などから、よく言われることです。
確かに、最初から最後までインターネットでほぼ完結するものとは違い、不動産の場合は、人との関わりがとても多いですよね。
数字だけでは測れない、人間同士のコミュニケーションがうまくいっているかどうかで収益性も変わってくることは、皆さんも感じていらっしゃることだと思います。

私は、自分がやっていることは「不動産投資・賃貸経営」というふうに、ワンセットだという意識を常に持っています。
どちらの視点も外せない。
なので、他の意図がない限り「不動産投資」という言葉を単独で使うことはまずありません。

この、「人との関わり」や「コミュニケーション」は、うまくいくこともあれば、当然逆のこともあります。
何せ人間同士、相手との相性もありますから。
突然、思わぬトラブルに遭遇することもあるでしょう

そういった中でいかにうまくやっていくかは、やはり自分次第なのではないか、と感じています。
「相手を変えることはできないけれど、自分が変わることはできる。」とはよく言いますよね?

確かに、苦手意識がある人(物事)でも、良いところを見つけてそこを見るようにすると、「意外とイイところもあるじゃない。」と思えるようになるから不思議です。
ちなみに、「好きな人や物事でも、嫌なところが目につくようになると、全てがダメになってしまう。」こともあるのでは・・・

要は、自分の気の持ち方ひとつで、良くも悪くも作用するということでしょう。
であるならば、良く作用する方に自分を持っていった方がトクなのではないかと感じます。
賃貸経営は毎日のこと、しかも長期に渡ることですから。

以前、私が保有している物件で退去があった時のこと。
退去される方から管理会社さんを通じて、「ここは、設備が良かった。オーナーさんにお礼を伝えて欲しい。」という言葉をいただきました。 
そのように言っていただいたことがとてもうれしくて、よく覚えています。

また、こんなこともありました。
ファミリー物件にて、ゴミ拾いをしていた時のこと。
小学生低学年くらいの子でしたでしょうか、にっこり笑って「こんにちは~。」とあいさつをしてくれました。(私を誰かは知らない)
こんなに素直できちんとしたお子さんがいるご家族に住んでいただいているんだ、と思うと、なんだかうれしくなり、気持ちが温かくなりました。

あとでよく考えると、見ず知らずの人に気軽に声をかけて大丈夫だろうか、という思いも多少出てきたのですが・・・
まぁ、「自分が住んでいるマンションをきれいにしくれている人」と思ったのでしょう。笑。

賃貸経営が厳しい環境の中にあることは、否定できないことです。
特にここ数年は、明るい話題を耳にすることは少なくなっていると感じています。
でも、そこばかり見て悲観的な気持ちになったり愚痴を言い続けるだけでは、悪循環にはまってしまいがちです。

そんな時こそ、どんなに些細なことでもいいので、自分から「良いこと」を見つけて、気持ちを切り替えることも、賃貸経営を続けていくコツなのではないでしょうか。

もちろん、愚痴を言うことも時には必要です。
ためるといつか大きく爆発するのは、賃貸経営に限ったことではないでしょう。
そういうことも全て含めて、自分を上手にコントロールする術を身につけていきたいものです。


<プロフィール>
北野 琴奈 (きたの ことな)
1974年北海道生まれ。津田塾大学卒業。
結婚を機に資産運用の大切さを実感し、ファイナンシャル・プランナーの国際ライセンスCFP®資格を取得。
同時に夢実現の手段として不動産投資・経営をはじめ、現在東京を中心に、6棟計104室を所有。海外ではアメリカの物件も所有。
実践型FPとして、資産運用、不動産投資・賃貸経営に関する講演、執筆、個人相談業務で活動中。テレビ・新聞・雑誌等のメディア取材協力多数。


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